DB2 Express-C 11.1のDB2サーバーにクライアントPC(Windows)から接続する設定を行います。
WindowsからDB2に接続するには、ODBCドライバとIBM Data Server Clientが必要です。
上記のサイトから、自分の使っているOSにあったバージョンのIBM Data Server Clientをダウンロードしてください。
ダウンロードしたらファイルを展開、中にあるインストーラーを起動します。「製品のインストール」に「IBM Data Server Client バージョン 11.1.3.3」というのがあるので、この製品をインストールします。
ウィザード形式なので、特に迷うことはないかと思います。
インストールするフィーチャー(機能)を選択します。今回はGUIの管理ツールなどはインストールせず、全てコマンドライン(CLI)で実行します。
JDBC/ODBCの類は忘れずにインストールします。
次にリモート(10.8.0.1)にあるDB2データベースを、ローカルのDB2クライアントに登録する作業を実行します。DB2 コマンド・ウィンドウ(管理者)というツールがインストールされているはずなので、それを起動します。中身はコマンドプロンプトです。
まずはリモートのDB2サーバーを指定したノードをカタログに追加するコマンドを実行します。
DB2 catalog tcpip node <<<ノード名>>> remote <<<IPアドレス>>> server <<<ポート番号>>> ostype linux
ノード名は適当な名前を付けます。ただし8文字くらいでないとエラーになるかもしれません。IPアドレスとポート番号はDB2サーバーが起動しているマシンのIPアドレスとポート番号です。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>DB2 catalog tcpip node sakura remote 10.8.0.1 server 50000 ostype linux
DB20000I CATALOG TCPIP NODE コマンドが正常に完了しました。
DB21056W ディレクトリーの変更は、ディレクトリー・キャッシュがリフレッシュされる
まで反映されません。
つづいて作成したノードにデータベースを追加します。
db2 catalog database <<<データベース名>>> as <<<クライアント上のデータベース名>>> at node <<<ノード名>>> authentication server
データベース名は、Windowsクライアントで使用する名前、クライアント上のデータベース名(のちほどODBCデータソースの設定しようするデータベース別名)を指定して、先ほどのノード名も指定します。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2 catalog database sakura as sakuradb at node sakura authentication server
DB20000I CATALOG DATABASE コマンドが正常に完了しました。
DB21056W ディレクトリーの変更は、ディレクトリー・キャッシュがリフレッシュされる
まで反映されません。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>
最後にtermiateでリフレッシュさせます。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2 terminate
DB20000I TERMINATE コマンドが正常に完了しました。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>
念のためデータベースに接続できることを確認しておきます。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2 connect to sakura user sakura using sakura
データベース接続情報
データベース・サーバー = DB2/LINUXX8664 11.1.3.3
SQL 許可 ID = SAKURA
ローカル・データベース別名 = SAKURA
接続できたら、db2コマンドでコマンドラインプロセッサー(DB2 CLP)を起動します。
C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2
(c) Copyright IBM Corporation 1993,2007
DB2 クライアント 11.1.3.3 コマンド行プロセッサー
コマンド・プロンプトからデータベース・マネージャーのコマンド、および SQL
ステートメントを呼び出せます。 例:
db2 => connect to sample
db2 => bind sample.bnd
一般ヘルプには ? をタイプしてください。
コマンドのヘルプには ? command をタイプしてください。 command
には、データベース・マネージャー・コマンドの
最初のいくつかのキーワードを入力します。 例:
? CATALOG DATABASE は CATALOG DATABASE コマンドのヘルプです。
? CATALOG は全 CATALOG コマンドのヘルプです。
db2 対話モードを抜けるには、コマンド・プロンプトで QUIT とタイプしてください。
対話モード以外では、すべてのコマンドに接頭語 'db2' を付ける必要があります。
現在のコマンド・オプションの設定をリストするには、 LIST COMMAND OPTIONS
とタイプしてください。
詳細は、「オンライン・リファレンス」を参照してください。
db2 =>
とりあえずこれでOKそうです。
インストールと設定が終わったら、Windowsのスタートから「Windows 管理ツール」の中にある「ODBC データソース アドミニストレータ」を起動します。32ビット版と、64ビット版の2種類があるので、インストールしたIBM Data Server Clientのバージョン(Windows 32ビットか、64ビットか)に合わせて選択して起動します。
右上の追加ボタンをクリック。
セットアップするデータソースのドライバーにDB2が追加されていればOKです。
「IBM DB2 ODBC DRIVER – DB2COPY1」を選択して、データベース名を追加します。データベース別名は先ほどコマンドで追加したデータベース名です。
最後にSQLクライアントでの設定を確認します。
A5SQLの場合は、ODBCデータソースを直接読み込んで接続できますので、データベースの追加と削除を開いて、「64Bit ODBCシステムデータソースを列挙する」「64Bit ODBCユーザーデータソースを列挙する」のいずれかまたは両方にチェックを入れることで、改めて設定を追加せずにDBへ接続することができます。
追加する場合は「ADO(OLE DB, ODBC)」で接続します。結局のところODBCなので、データソースの列挙が手っ取り早いです。
データソース名は、ノードに追加した一覧がでてくるので、ユーザ名/パスワードを入力してデータリンクを完了させます。
設定したデータベースに接続できたら完了です。